2007年9月28日金曜日

「シッコSiCKO」

「華氏911」でブッシュ政権批判をしてみせた奇才マイケル・ムーア監督の「シッコSiCKO」を観た。
某シネコンでは既にレイトショー一回の上映で、しかも本日最終日。
飲み物を抱えてシアターに入ると、意外に席にはパラパラと客がいる。物好きは我々だけじゃないらしい。

冒頭、無保険の為に足の傷を自分で縫う男性、結構上手。手慣れた創傷抱合だ。
「再接合費用は、薬指が1.2万ドル  中指は6万ドル」と告げられ、保険に加入していない患者は中指をあきらめる。
保険未加入のために病院からタクシーに乗せられ、雪の降る道ばたに置き去りにされる老人。
保険に加入していても、「実験的治療だ」と断じられ給付を拒否される被保険者。

米国の医療制度を徹底してこき下ろし、「何故だ?」を連発するムーアの手法は、結局米国至上主義の裏返しのようにも思えるし、カナダや英国、フランスの医療制度の負の部分に触れずに皆保険制度を無条件に礼賛するのどうか思うが、現実に明らかにされる米国の実態は酷い。
だが、その実態は、この国でもある部分既におきた事、これからおこるだろう事。
この映画を鑑賞した人たちは、その事に気づいているだろうか.....

2007年9月23日日曜日

pâtisserie Sadaharu AOKI


pâtisserie Sadaharu AOKI のケーキ。
通りすがりに、、思い立って購入した。
かつてこよなく愛した銀座「エルドール」のケーキの記憶を少しだけ呼び起こす逸品。

肉の万世


久々に「肉の万世」で昼食、学生時代から変わらぬ味の「和牛鉄板焼き」、たっぷりの炒め野菜と薄切り切り落としビーフを、シンプルな醤油だれにつけて食す。好みで黒胡椒を挽き、タレにはマスタードを加える。複雑な料理ではない。しかし、白飯との相性のよいこの一品は、時に無性に食いたくなる。

2007年9月22日土曜日

相づち

「相づち(相槌)」とは、元々は鍛冶屋の道具から来たのだそうだが、話を聞くときに重要なコミュケーションツールであり、その種類も多い。実際にはほとんど無意識に相槌をついていることが多いが、つかれてみると気になる事も少なくない。
最近気になるのが、若い女性が使用する事が多い「ほんとですか?!」だ。しかもその使用頻度は多い。これが多分、さらに低年齢化や相手によっては、「うそー!」または「うっそー!」に変化するのだろうが、さすがにそのクラスの女性とはほとんど縁がない。
新しい情報を聞いて疑問をもったり驚く場合は、「ほんとですか?!」は適切かも知れないが、ただ新しい情報を受け入れる場合にも拡大使用されている事が多く、この辺が違和感だ。
「ほんとですか?!」を連発されると、「そんなに俺の言ってる事は怪しいか?」と少々ムッとする。
それとも、そんなに吃驚するようなことを言っているのだろうか?

2007年9月20日木曜日

「新宿今井屋本店」



観劇後は、モリエールビル地下の「新宿今井屋本店」。ここも、比内地鶏系焼鳥屋というより鶏料理屋。今回で三回目の利用になる。

美味いのは言わずもがな、特にレバーと比内地鶏抱き身(皮でもも肉を包んだ)は絶品

口開けの客だったせいか、かなりのハイスピードで串が出てくる。連れ合いも私も、出されたものはトッとと食べる、ペースは速いほうだが、それに負けないペースだ。
実際、焼き鳥は客の食べるペースにあわせて出すのが難しい料理だろう。串によって焼く時間も違うのだから、客が食べるペースを変化させると、前の串が終わらぬうちに新しい串が出されてしまう事になる。それでも、もしかすると微妙なペース調節をしているかも知れないと思うのは、「伊勢廣 帝劇店」の店長さん。しかし、今日の今井屋は、少々速すぎるペースだ。
特筆すべきは、よく訓練されたサービス。まだ客が少なかったせいもあるのだろうが、飲み物のおかわりを尋ねるタイミングよい。注文してからトイレに立つと、トイレから出てきたのを見て、さっと注文の飲み物を持ってくる。実に心地よい。
 食事の時に持ってきた新しい割り箸を使わずに「もったいないから」と返すと、さりげなく点検してから他の割り箸と一緒にするのがかいま見えた。それでこそ、客商売。あっぱれ

「橋を渡ったら泣け」


新宿シアターモリエールで、演劇集団キャラメルボックス若手公演「橋を渡ったら泣け」を観賞。土田英生のこの脚本は、今年3月、生瀬勝久演出によりシアターコクーンでも上演された。
個と集団それぞれの危うさ、混乱と安定、正気と狂気の相似性を、描きだしている見事な作品だ。これに、キャラメルの若手がどう挑むのか。
3月コクーンでは奥菜恵が演じた八代を今回の公演では唯一の若手外・岡内美喜子が安定感のある演技で参加、大倉孝二演じた佐田山を阿部丈二、戸田恵子演じた赤柳香織を小林千恵らが好演、大内厚生の演出もシンプルながら土田脚本の味わいを十分に展開して見せた。
堪能させていただきました

2007年9月17日月曜日

鶴見今昔下野谷あたり

鶴見、とくにその下町あたりを歩くと、沖縄姓の表札を目にすることが多い。沖縄料理を掲げる小さな店も多い。
高度経済成長を支えた京浜工業地帯のまさに中核として、川崎・鶴見の臨海部には鉄鋼や電気機械、繊維など重工業関連の工場が立ち並んでいた。その労働力として、沖縄の若者が期待され、30年ほどまえには毎年100人以上が集団就職として上京し、川崎・鶴見周辺の企業に就職したという。やがて、リトル沖縄と呼ばれる地域もできた。
最盛期、工場は24時間で、夜勤明けの工員が疲れを癒し、寝酒代わりの一杯を提供するため、この地区の酒屋の開店は早い。その店の脇には、立ち飲み処まである。それが、鶴見下町の常識。

最近は何故か、南米系の方々が増えた。南米料理、ブラジルパブなんて看板も目につくようになった。

各地にお祭りに花を添えるサンバ隊の三婆の拠点となっているという、真しやかな噂は・・・・・・・・・ない。

2007年9月16日日曜日

敬老?宴会

敬老の日(ハッピーマンデーでいつがいつやらわかりにくくなったが)を含む連休で、鶴見滞在宴会三昧。昨日、生麦魚河岸通りに買い出しにいった連れ合い曰く「調子に乗って買いすぎた」と言うほど海産物が。居酒屋やれるほど・・かも。

昨晩は義弟夫婦も交えて、ほぼ一升の日本酒が空いた。
今晩は、戻り鰹の塩たたき、新烏賊、新子(小鰭の子)などの季節のものに、赤貝、鳥貝、本ミル貝、間八が並ぶ。

座興にビールの飲み比べ、好みはあるだろうが、個人的は麦芽1.5倍に軍配

2007年9月13日木曜日

表参道散歩




夕方、時間ができたので、原宿駅から表参道を歩いてみた。
ほぼ30年前、よくこのあたりを歩いた。
明治通りとの交差点で、もう向かいにはセントラルアパートは無い。
高級品を売る店と雑貨屋が混在し、賑やかで活気あるようには見えるのだが.......
表参道ヒルズの威容を拝見して、引き返した。

2007年9月1日土曜日

再見、美麗島

無事離陸。
11度目の美麗島訪問も終了。
何故か、懐かしく、ホッとする癒しの島、再見。



現地時間14:36



青天白日滿地紅旗に見送られて




青天白日滿地紅旗(せいてんはくじつ まんちこうき)が中華民国の国旗。 青い空、白い太陽、真赤な大地の意で、国旗の左上に描かれている青天白日の紋章が国章でもある。
この国旗と国章は、1928年蒋介石による中華民国・南京国民政府成立時に採用された。青・赤・白の3色は、国父・孫文の三民主義思想(民族の独立、民権の伸長、民生の安定)に由来し、青は民権主義と同時に自由を、赤は民族主義と同時に革命に身をささげた人々の血と友愛を、白は民生主義と同時に平等をそれぞれ象徴しているという。青天白日の紋章は、青は空を、12本の光芒からなる白日(白い太陽)は1年の12ヶ月と12支、12宮、12刻を表わし、中華民国の絶え間ない進歩を象徴しているのだそうだ。
この青天白日満地紅旗に見送れて、滑走路へ。
現地時間14:30

ラウンジ中華


桃園国際空港第2ターミナルの中華航空ラウンジは秀逸。



 
本格的な麺料理5種と点心が食べ放題。しかも美味い
むろん飲み物も。「この世で最も贅沢なオレンジジュース」といわれるミモザ(シャンパンをオレンジシュースで割る)も、勝手に作れてしまう。

中華民国出国





台北市街から30分強で、桃園国際空港に到着。

スムースにチェックイン。出国ゲートの前で、ガイドの陳さんとお別れ。
謝々

店で「買った商品はどうなるの?」と尋ねたら、「車で空港へ運ぶ」と答えていたので、こんな事もあろうかと思ってはいたが・・・現実になろうとは

「2時だ」と答える商品引き渡しカウンターの女性に、「それじゃ、搭乗ギリギリだ」と連れ合いが食い下がり、「1時半」に短縮。それなら、最初からそう言えよと、むっとする



台北へ~そして空港へ



春秋烏来渡暇酒店をチェックアウト。

ガイドの陳さん迎えをうけ、静かな烏来をあとに喧噪の台北に。

いわゆる免税品店土産物屋を二軒周り、

桃園国際空港へ。

ゆったりとした朝


早めの夕食、温泉、酒、そして早寝となると、起床は必然的に早い。景色を眺めながら入浴といきたいのだが、対岸の遊歩道から丸見えになるらしいのでブラインドは下ろすことを推奨されている。ので、ブラインドの隙間から景色を覗きながら、ビール片手に朝風呂。

それでも、7時半からという朝食には時間を持て余す。考えてみれば、朝これ程、時間を持て余すことこそ贅沢。


朝のフルーツは健康の源。

パンは美味い。昨朝は20分も待たされたトラブル卵料理もスムーズにでてきた。

連れ合いが目玉焼き、私はポーチド。昨年に比べて、
盛りつけがよく言えばシンプルあるいは雑になり、皿の磨きも足らないが、許容範囲内。快適な朝食だ。