2008年4月10日木曜日

『ラ・マンチャの男』



帝国劇場で『ラ・マンチャの男』を鑑賞。
名優・松本幸四郎の演技にすきはない。さらに2002年公演以来アルドンサを演じる松たか子が上手い。完成された舞台とは、こういうものというお手本であった。


夢は稔り難く (ゆめはみのりがたく)
敵は数多なりとも (てきはあまたなりとも)
胸に悲しみを秘めて (むねにかなしみをひめて)
我は勇みて行かん (われはいさみてゆかん)
道は極め難く (みちはきわめがたく)
腕は疲れ果つとも (うではつかれはつとも)
遠き星をめざして (とおきほしをめざして)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
これこそは我が宿命 (これこそはわがさだめ)
汚れ果てし この世から(けがれはてし このよから)
正しきを救うために (ただしきをすくうために)
如何に望み薄く 遥かなりとも (いかにのぞみうすくはるかなりとも)
やがて いつの日か光満ちて (やがていつのひかひかりみちて)
永遠の眠りに就く時来らん (とわのねむりにつくとききたらん)
たとえ傷つくとも (たとえきずつくとも)
力ふり絞りて (ちからふりしぼりて)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
あの星の許へ (あのほしのもとへ)

                  (福井峻訳「見果てぬ夢」<騎士遍歴の唄>)

観るたびに印象が違うのだが、今回は…
やはり夢は破れ、正義はならず孤軍奮闘は敗れるかと…
  わが最期のときアルドンサは駆けつけてくれるだろうか

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