2008年4月17日木曜日

『どん底』

シアター・コクーンでマクシム・ゴーリキー作・上演台本&演出ケラリーノ・サンドロヴィッチの『どん底』を鑑賞。
社会主義リアリズムの旗手・ロシアの文豪ゴーリキーのあまりに有名、かつて黒澤明監督が映画化までした作品はを、奇才ケラがどう料理したか。
木賃宿に住み込む、泥棒、錠前屋、帽子屋、饅頭屋、役者、娼婦、元貴族ら誰もが個性的で魅力的。しかし、誰もがやりきれない絶望感と閉塞感に満ちている。そこに段田安則演じる巡礼が加わり、彼が小さな希望や救いを語る。”どん底”の均衡?が静かに揺らぎ、変化の胎動がうまれる・・・が・・・
休憩を挟んで3時間20分、飽きることなく舞台に釘付けになった。

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