2006年6月1日木曜日

5月の観劇記録

「やわらかい服を着て」
 作・演出:永井愛 出演:吉田栄作/小島聖/粟野史浩/月影瞳/大沢健/他
 新孤立劇場 小劇場
 **永井愛作品初体験。淡々と進行するストーリーの感覚はまるでチェーホフにも似た。
 **時代、反戦、連帯、友情、恋愛・・様々なテーマが見え隠れし、派手さはないが二時
 **間を飽きさせなかった。小島聖が良い。声も出ていたしメリハリのある演技は舞台に
 **映えていた。

「エリザベート」
 脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツエ 音楽:シルヴェスター・リーヴァイ 製作:東宝株式会社
 演出・訳詞:小池修一郎 
 出演:一路真輝/武田真治/髙嶋政宏/石川禅/村井国夫/寿ひずる/パク・トンハ/他
 日生劇場
**東宝「エリザベート」3回目の観劇。その度に新たな発見と感動を与えてくれる。一路、
 **内野の結婚報道に周囲は浮き足だった感があるが、舞台は堂々たるもの。常にこのレベ
 **ルを維持する出演者とスタッフはお見事。内野、山口に次いで3人目のトート役の武田
 **真治は、決して危なげないとは云えないが敢闘賞をあげたい。特に二幕目からはよかっ
 **た。今後の成長に期待したい。
 **日生は帝劇より小屋が小さい分、(レミゼもそうだったが)迫力がある。音響効果秀れ、
 **歌詞も聞き取りやすい。
 **次回はどうなるのだろうか。夫婦でエリザベートとトートはちょっと無理がありそうな...

「恋愛戯曲」
 作・演出:鴻上尚史 出演:牧瀬里穂/渡部建(アンジャッシュ)/斉藤慶太/大和田美帆/安原義人
 サンシャイン劇場
 **実は鴻上作品との相性はけっして良くない。3割-4割ってところか。声高かにメッセージ
 **を叫ぶでなく恋愛のパターンを提示してみせる..だけ? 「恋愛とはかくあるべし」と
 **やられてもうんざりするだけだけれど。   芝居としてはおもしろかった。