2007年12月31日月曜日

大晦日


大晦日だ。まずは昨日お取り置きを頼んだ品を受け取りに、生麦魚河岸通りへ。
昨日とはうってかわって閑散としている。
さもありなん、どの店先もほとんど売り切れに近い状態。
馴染みの店で頼んでおいた荷を受け取り、「ほとんど売り切っちゃったんですね。」
「はい、去年より少し多めに仕入れたんですが。おかげさまで。」
この通りでは確実に若手であろう主人が笑顔をみせる。
生麦の一年も終わった

2007年12月30日日曜日

ふくひれアート / アメ横騒然

生麦の荷物を冷蔵庫に押し込んだ連れ合いと外出、湯島へ向かう。
目的は先日注文した眼鏡を受け取る事。

大混雑模様のアメ横を横目に、ひっそりとしてしまった繁華街をぬけて件のお店へ到着。H支配人の丁重かつ鮮やかなフレーム調整を経て、ベルギーの眼鏡デザイナー、パトッリック・フーツ(Patrick Hoet)氏によるTheo と成型加工素材を開発特許取得そのすぐれた弾力性・軽量・安定性でデリケートなデザインを可能にしたオーストリアのSilhouetteの二本が完成した。満足

昼食は遅くなったが、やはり「池之端藪蕎麦」へ。今回は連れ合いも躊躇無く「あられ蕎麦」を注文。海苔の香りと小柱の食感を二人して堪能、納得。

店を出て歩く道すがらフグ屋の店先に、ふぐひれで「謹賀新年」をかたどったアート(?)を発見。思わず、ひれ酒が恋しくなる。
せっかくこの時期なのだからと、御徒町からJRに乗る前に、アメ横を探訪。
大混雑で騒然としたアメ横を体験した。押し競饅頭のろのろ歩き、一歩間違えば将棋倒しの状況に恐怖を感じる状態で、とても落ち着いて買い物する状況ではない。

生麦魚河岸通りの歳末


朝は生麦魚河岸通りへ買い出しに出かける。昨年末は、思いの外、人でも少なく寂しかったが、今年は賑やかだ。

先に電話でお取り置きを頼んだ「ふく葱」を確認して、鍋用に養殖だがトラフグを確保。馴染みの店で、ミル貝、鮑、金目鯛等々を確保。大物は「明日取りに来るから」とは言ったものの、それでもリュックと両手にいっぱいの荷物。
歳末の生麦では財布のひもはゆるみっぱなし

2007年12月25日火曜日

ハタの刺身


「河豚より美味い九絵」とは、食いしん坊には周知のこと。
その九絵(クエ)が属するのが、スズキ目ハタ科ハタ亜科 Epinephelinae。この 亜科に属する魚の総称がハタで、今晩は先日リクエストしておいた「ハタ鍋」を市内某所で堪能した。
まずは、ハタ、白子、生クラゲ、マグロを刺身で。美味い
そして待望の「ハタ鍋」、一見して淡泊そうに見えるこの白身からしっかりとした脂が煮出されると、そこには悦楽のちり鍋が出現する。あとは、ポン酢にくぐらせ骨までしゃぶる、スープは雑炊で一滴残らず飲み干す。
これこそ至福

2007年12月24日月曜日

唱詠晩祷クリスマス・イブ礼拝

今日はクリスマスイブ。
久しぶりに立教学院の唱詠晩祷クリスマス・イブ礼拝にでかけた。
まずは、立教創立者ウィリアムズ主教像に御挨拶。

会場のタッカーホールは満員で、着席スペースはなかった。
 
 幼き日々より 世人(よびと)ともに
  悲しみ歓び 分かちしみ子は
 今もわれらと ともにいたもう
(聖歌70番)

「平和の祈り」
主よ、わたしたちを平和の器にしてください。
憎しみのあるところに愛を、
争いのあるところに和解を、
分裂のあるところに一致を、
疑いのあるところに信仰を、
誤りのあるところに真理を
絶望のあるところに希望を、
暗闇に光を、悲しみあるところに歓びをもたらす者として下さい。
主よ、なぐさめられるよりもなぐさめることを、
理解されるよりも理解することを、
愛されるよりも愛することを、わたしたちに求めさせてください。
与えられるよりも与えられ、
赦すことによって赦され、
主のために命を捧げることによって、永遠の命に生きる者とされるから
です。
  アーメン
祈ることの意味を深く再認識したひとときだった。

タッカーホールから出ると、もう日は落ち、大学構内のクリスマスツリーが点灯していた。


 「すべての人を照らす真の光があって、世にきた」そんなヨハネによる福音書の一節を思い出した。

2007年12月23日日曜日

ミュージカル「モーツァルト!」中川晃教バージョン


ミュージカル「モーツァルト!」を再鑑賞。
今回はモーツァルトを中川晃教が演じるバージョン。今や押しも押されぬミュージカル俳優だが、2002年「モーツァルト!」の初演で初めて中川晃教のパフォーマンスに接した感動はむしろ驚愕だったことを記憶している。まさに才気煥発と評すべき、舞台狭しと駆け回り、まるで天上に駆け上るがごとき歌声。その後の中川の活躍は云うまでもない。さて再々演での中川モーツァルトは。
そのエネルギッシュさがさらに倍増、完全に芝居全体を引っ張り舞台を自分のものにしてしまっている。一幕でナンネール役の高橋由美子の声が少しかすれて、「不調か?」と思わせたが、二幕ではその不安を感じさせずに復調。涼風真世のヴァルトシュテッテン男爵夫人はやはり圧感、ウィーン行きを迷うモーツァルトに「・・夜空の星から降る金を探しに知らない国 なりたない者になるため 星からの金を求め 一人旅に出て行くのよ 険しい路を越えて 旅に出る。」(「星から降る金」)と諭し歌う場面の存在感は神々しいまでだ。
  
  中川モーツァルトの熱演に触発されたのか、ベテラン陣の山口祐一郎、市村正親もノリがよい。
「・・・自分の影から逃れられるのか 自分の運命を拒めるのだろか 殻を破り生まれ変われるのか 自分の影から自由になりたい・・・・自由になりたい」(「影を逃れて」)と歌い一幕目を閉じるあたりでは、感涙。
  今回が初参加のコンスタンツェ役のhiro、演技力はまだこれからだが、さすがかつてSpeedのボーカル、やはり歌はう上手い、広い声域を縦横に使って聴かせる。「ダンスはやめられない」の歌唱に関しては歴代コンスタンツェ(松たか子、西田ひかる、木村佳乃)のなかでも、最も聴きごたえがあると感じた。
  
  終盤、苦悩するモーツァルトを中川は鬼気迫る演技で訴えかける。自らの内面でもあるアマデ(子役)との葛藤、やがて決別。それが、まさに自我の分裂、そして死。
「神がつかわした奇跡の人 時をこえ輝く永遠の星よ・・・世界果てる日まで奇跡は終わらない・・・」(「モーツァルト!モーツァルト!」)
幕が下りても、熱気はさめやらない。
当然、満場スタンディグ、中川モーツァルトの希代名演であった。
  
  先日の井上芳雄演ずるモーツァルトがスタンダードとするなら、まさに中川モーツァルトはややデフォルメされたとも云えるかも知れない。しかし、その躍動感、そして自らの才能ゆえに苦悩し自我の分裂にいたる過程のリアリティは称賛にのみ値する。
いずれのモーツァルトも次回の進化が今から楽しみだ。

2007年12月13日木曜日

ミュージカル「モーツァルト!」



帝国劇場でミュージカル「モーツァルト!」を鑑賞。再々演になる。2005年の再演とはとは随分演出が変わった印象だ。モーツアルトの心象ともいえるアマデ(子役)が、苦悩していくモーツアルトの心理の理解を助ける。
2002年初演以来のキャスト、ナンネール役の高橋由美子、コロレド大司教役の山口祐一郎、レオポルト役の市村正親の安定感が抜群。圧倒的な存在感を放つ涼風真世のヴァルトシュテッテン男爵夫人には脱帽。気品あるモーツアルトを演じていた井上芳雄が、前半、才能におぼれる若き天才をびのびと、後半その才能ゆえに苦悩する姿を迫真に演じた。そのメリハリが見事。名演と言ってよいだろう。

湯島へ~「池之端藪蕎麦」


朝から雨模様だが、湯島に所用があるという連れ合いに同行して外出。目的は昼食。
湯島といえば名店はひしめき合うが、お目当ては藪蕎麦御三家の一角をなす「池之端藪蕎麦」(おむかえの「金太楼寿司」にも心は引かれたが)。
決して大きな店構えではないが上品な佇まいで迎えてくれる。手際の良い店員の動きも粋のうち、今日は連れ合いが天麩羅蕎麦、私はあられ蕎麦を頼んだ。芝海老のかき揚げがのった天麩羅蕎麦も捨てがたいが、海苔のかおり豊かで半生の小柱の食感が楽しめるあられはまさに江戸前の極みであろう。蕎麦は細くその食感、香りともに言うこと無し。つゆは浅草の「並木藪蕎麦」ほどに濃くはなく中庸とでも評すべきか。とにかく美味い。


調べてみると、「藪蕎麦」のルーツは、団子坂蔦屋の神田連雀町店(現在の神田淡路町2丁目)。これを明治13年に浅草蔵前で「中砂」というそば屋を営んでいた「堀田七兵衛」が譲りうけ、屋号を「薮蕎麦」(「かんだ藪蕎麦」)としたことに始まる。やがて御本家の蔦屋が廃業し、その看板は「薮蕎麦本店」として”かんだ 藪蕎麦”が継承。さらに大正2年(1913)には、「堀田七兵衛」の三男の「勝三」がに浅草並木町で出店。今に続く名店「並木藪蕎麦」となる。「池之端藪蕎麦」は「勝三」の次男の「鶴雄」が始めたもので、この三店が藪蕎麦御三家と称される。
江戸前蕎麦を語る上で、藪御三家は欠かせない。

2007年12月10日月曜日

慇懃無礼

慇懃無礼  
   言葉や物腰など表面は丁寧であるが、
             その裏は尊大であること


昼過ぎから、S事務長とS係長にお出で頂いて経営会議(というより前月の実績を検討、叱咤される場)。その場に、全くアポ無しで登場した某ドックセンターの事務長代行M女史、「本日は御願いが2つほどあって参りました。・・・・」と、始まった。
当方、少々ご機嫌斜めではあったのだが、カチンと来た。
突然乱入して、御願いはないだろう
で、その御願いとは、自分の施設の検査機器がが空いてるから使ってくれ、さらに頼みもしないのに格安料金を用意したから当方にドックにはいれ、ときた

その物腰が言いようが、まさに慇懃無礼
S事務長が招き入れたのでなければ、席を蹴るところだが、ぐっとこらえた。
 
久々にむかつく吾人と対面してしまった。

2007年12月7日金曜日

RMシャンパーニュの至福3


朝食は夕べのクエ鍋雑炊、雑炊は間違いなくクエ>フグだろう。
連れ合いが所用ででかけた後は、駄犬と我が家で過ごすことになった。
昼食はカップラーメンですませ、ぼんやりと過ごす。やらなければいけにこともあるのだが、どうも気が乗らない。
やがて帰宅した連れあいと、夕食。
贅沢の極み!! RMシャンパーニュ第二夜。
今晩はペルトワ・モリゼ ブラン・ド・ブラン グラン・レゼルヴ N.V.(コート・デ・ブラン地区メニル・シュール・オジェ)を開ける。自社畑12haで収穫されるブドウのみを使用し年間生産量70000本の小さなドメーヌで、1951年イヴ・ペルトワ氏とジャナン・モリゼ女史の結婚により設立され、1994年イヴ氏の引退後は息子ドミニク氏に引き継がれ、2002年からはその娘セシル女史も参加、一貫した家族管理のレコルタン・マニピュラン。
コート・デ・ブラン地区お得意のブドウ、シャルドネ100%で醸される逸品は、昨晩のピノ・ノワール100%とは全く別物味わい。酸味よりもほのかな甘みさえ感じさせるフレッシュで爽やかなシャンパーニュ。
シャンパーニュの奥の深さを堪能した。
シャンパーニュを原料として認められているブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワールとピノ・ムニエの三種のみ。シャンパーニュの3大テロワールは各々、得意なブドウが違うのだという。
コート・デ・ブランは、ミネラルたっぷりのチョーク層と呼ばれる土壌で気品ある白ブドウであるシャルドネが栽培されている。
対して、モンターニュ・ド・ランスでは赤ブドウのピノ・ノワールの栽培が盛ん、そしてマルヌ川近くのヴァレ・ド・ラ・マルヌでは他の二種の保持品種であるピノ・ムニエが栽培されている。
個性的なブドウ三品種がまみえ、至福のシャンパーニュが産まれる。まさに、神に祝福された地に違いない。

2007年12月1日土曜日

RMシャンパーニュの至福2



本日の夕餉。
まずは本日到着の頂きもの「銚子漬け」の魚を賞味、美味い
絶妙の味付けで、ペロリと一枚喰ってしまった。

メインは、河豚より美味いと称される「クエ」鍋。冷凍ものだが、本クエが手に入ったので、早速。本当に不思議なのだが、このクエ、他の魚とはとは比較にならない濃厚で上品なだしがでる。ちり鍋系では、個人的には最も美味い鍋だと思う。
〆の雑炊で一滴残らず・・・・だが、喰いきれない
明日の朝食のお楽しみとなった。

さて、強引だが、この食事に(最近凝ってる)RM((Recoltant Manipulant:レコルタン マニピュラン)シャンパーニュをあわせてみた。今晩はミッシェル・アルノー・ブリュット・グラン・クリュ・ヴェルズネイ(モンターニュ・ド・ランス地区ヴェルズネイ村 生産者:ミッシェル・アルノー)、ピノ・ノワール100%の爽やかな酸味が、ポン酢とハーモニーとなって、これまたお見事なマリアージュとなった。