2007年8月31日金曜日

Siliq Cafeの夕食


夕食も昼食と同じレストラン「Siliq Cafe 思珈琲廳」で。
ここでの夕食は初めて。お昼に再会したVivian嬢が迎えてくれた。

期待の中華料理六皿コース。


一皿目「鱒とおこげの甘酢ソースかけ」、二皿目「茶葉燻製地鶏」

味はやや塩味が濃いが食べやすい。


三皿目「オクラと貝柱のXO醤ソテー」、烏来にこだわった食材から海産物に変わり、しかも広東料理の王道XO醤まで登場。

四皿目「翡翠アワビスープ」は、正直なところ少々とぼけたお味。しかもこのタイミングで、小丼一杯は多い。

五皿目の「桜エビチャーハン蒸しロブスター添え」もやや量が多く、連れ合いはギブアップ。しかもや塩味が濃いので、烏龍茶がすすむ。

デザートの団子は満腹に無理矢理つめこむ感じ。

台北頂級奢華假期

昼食はレストラン「Siliq Cafe 思珈琲廳」で、テーブルにのっていた宣伝カードをひもとくに、今日まで「台北頂級奢華假期」フェア?らしい。台北市街の豪華ホテル遠東国際大飯店に一泊、二泊目を北投温泉の三二行館かここ春秋烏来渡暇酒店の二泊三日で約20000台湾元。割安感のあるパッケージだ。それで、昨晩の夕食時、我々以外がほぼ台湾人(だと思う)だった謎が解けた。


注文した牛肉麺のお味も上々。「ニョッキは?」と、聞けば、「「見たまま普通」」と連れ合い。

珍しい形のサイフォンが置いてあったので、それで食後の珈琲を所望した。なかなか凝った仕組みで楽しめるが、味は・・・酷い。これはサイフォンのせいではあるまいし、まあご愛嬌。
昨年(おそらく一昨年も)も給仕をしてくれた女性と再会、彼女も我々を覚えてくれていたようで、満面の微笑が嬉しい

昼食後は、散歩がてらにコンビニでビール等を買い(春秋烏来は部屋の冷蔵庫内飲み物無料だが我々の場合は自主的追加を要する)、部屋でのんびり。風呂(温泉)とビール、そして読書で、半日を過ごす。

コンビニで買った「杏仁茶」、妙に美味。日本では見かけないが。

SPA「翠湖芳庭」


朝食後(卵料理がでてくるまで20分も待たされたトラブルはあったが)は、日本から予約しておいたホテル内SPA「翠湖芳庭」へ。アロマテラピーとリンパマッサージ、ソフトタッチのマッサージが延々3時間近く続く。

高価ではあるが、文字通りの極楽気分。一年に一度の自分への贅沢なご褒美

今年は、邪念も払うというチベットの鐘までオプションで鳴らしてもらった。背中に置かれて、ゴーンとやられると、その振動が五臓六腑に染み渡る。
夢見心地でいると、「フィニッシュです」と声をかけられ目が覚めた。
心身ともにリフレッシュ

2007年8月30日木曜日

春秋烏来渡暇酒店



陳さんから霧社事件の秘話など聞きながら、車で烏来へ。台北県最南端に位置する山あいの温泉郷烏来は、これで3年連続の訪問。30分ほどで春秋烏来渡暇酒店へ到着。チェックインして部屋へ、今回は昨年、一昨年の角部屋とは違うが、広々としていて、大きな窓から川と山の緑が一望できる。
「帰っていた」と、云う感じでホッとして一息。

昨年より、片言の日本語をしゃべるスタッフが増えた印象。

夕食は、レストラン・ソヤン。このホテルは、夕食付きで昨年までは毎夕食をここでとった。実は唯一の不満でもあったのだが。フレンチ主体の料理で、不味くはないのだが、何しろ量が多いし、凝ったデコレーションをするのだが照明が暗すぎてよく見えない。
今年は、照明こそ同じだが、一皿の量はやや減った印象。




さらに、給仕の女性によれば、明日の夕食は別のレストラン(Siliq Cafe 思珈琲廳)で中華料理だという。システムが変更されたようだ。
昨年、一昨年ともに8月末のこの時期に滞在したが、今年は例年より客が多いようだ。しかも我々以外は、皆チャイニーズスピーカー。趣の変化か。

夕食後んみ部屋に戻ると、風呂場(温泉が出る)には蝋燭が灯され、ベッドには一輪の花が。
だが、今年の花は、菊。

「菊はまずいだろう。特に日本人には・・」
午前1時までの夜食(お粥)サービス(無料)が新設されたようだが、とても満腹で食えない。

邀月 快適

    山道を車で猫空へのぼる。猫空という地名の由来は、渓谷の石が水の流れにより穴が穿たれ、それが猫がひっかいた痕のように見えたため「猫の穴(空)」と呼ばれるようになったということで(ガイドの陳さんによれば「猫が一匹もいない。だから猫が空という説もある」と)、その由来となった壺穴という石が台北市茶業鉄観音包種茶研発推廣中心の近くにあるらしい。茶業鉄観音包種茶研発推廣中心には昨年行ったが、残念な事にこの石を見物する機会には恵まれていない。。

    茶藝館「邀月」は昨年に引き続き二度目。到着すると、「去年もここへ来た」と運転手の笵さんが笑顔で教えてくれる。
    昨年は屋外に席を取ったが、今年は暑さをしのいでエアコンのある室内に。それでも、窓から見える山の緑は眩しく、何故か心が静まる。

    鉄観音の名産地ではあるが、あえて金萱茶(40g330元)を注文。台農8号と硬枝紅心という品種の人工交配でうまれた台茶12号(品種改良の父・呉振鐸博士のお母様のお名前に因んで「金萱」と名付けられたという)は、ミルクのような香りとすっきりとした後味が特徴、今日のような暑い日には最適 のはず。
    一口飲んで、その選択の正しさに自画自賛。
    ほっこり、のんびり。快適。
    市街地から一時間もかからずに、こんな自然のなかで、ゆっくりお茶を楽しめる台北市民に、少々嫉視。

    今回は昼食もここ「邀月」で。去年に比らべ片言の日本語で接客してくれる女性が一人いるが、メニューは当然中国語、茶を飲みながら連れ合いとしばし推理、相談し、三品をチョイス。
    やや推理結果と異なる現物が登場したが、どれも抜群に美味い。

    さっぱりとした茶油をつかった「茶油手工麺線」(150元)は量の多さに吃驚したが、喉ごしよく、するすると食べられる。

    この店のお得意らしい「香芒水晶鶏」(370元)、骨付き蒸し鶏をマンゴーフレーバーのしょう油につけて食べる。最初の一口は違和感だが、その美味さがしみてくる。皮下のプルプルコラーゲン地帯が水晶の由縁か。

    「蒜炒空心菜」(130元)、見た事もない大きさの空心菜(そういえば空心菜に初めてであったのも台湾。空港近くに土産物屋二階の食堂だった。今でこそ日本のスーパーでも見かけるようなったが)。
    どの料理も素朴で、しかし味付けもしっかりしながら素材のうまみをいかして、とても茶藝館が片手間にだす料理ではない。
    大満足の昼食。
    昼食後は再び、ゆっくりお茶を楽しみ、たっぷり2時間の滞在。

    「邀月」とは、「月を招く」という意味で、ここは、月が美しく見えることでも有名なのだそう。月見酒ならぬ月見茶も試してみたい気がする。。



三教同尊

ロープウェイ駅から参道をたどって、壮麗な廟宮が山肌にはりつくように並ぶ台湾道教の総本山である指南宮へ。

美しい回廊をのぼりきると、道教最高神の玉皇大帝が祀られる凌霄寶殿。深い緑に囲まれて建つ伽藍は神秘的ともいえる美しさ。

境内から木柵、台北市街が一望できる景色も圧感。


再び回廊を下り、八仙人のひとり呂洞賓(別名:孚祐帝君)を祀った純陽寶殿へ。ここは随分と賑やかで、お供物も沢山準備されている。ガイドの陳さんによれば「今日はお盆のようなお祭りの最終日」だとのこと。

さらに歩くと、釈迦や菩薩を安置した大雄寶殿。屋根に仏像、境内正面には象の石像と、日本の寺とは趣が違う印度?風あるいは大乗仏教?風なのか。
 さらに指南宮の裏山には大成殿という孔子を祀る廟もあるそうで、指南宮は道教総本山
であるとともに、台湾寺院の多くと同様に、道教、仏教、儒教が共存する「三教同尊」なのだ。かつては神仏混合だったとはいえ、今の日本人には違和感があるが、台湾人に当たり前のこと、信仰も厚い。見倣って、キリスト、イスラム、ユダヤの三教同尊は無理なものか、一度、誰か提案ぐらいしてみたらどうかと思う。
大雄寳殿の横から急坂を一気に上って、笵さん車が待つ「指南宮」駅駐車場へ。

猫空纜車

台北市は盆地にある。北部は1000m級の山もある大屯(休)火山群、南部は丘陵地帯のである木柵が位置する。木柵は鉄観音茶などの産地としても有名で、猫空とよばれるエリアは観光茶園・茶藝館が多い。
 六福皇宮の快適ベッドに別れを告げ、市内南部の台北動物園近くへ車で移動。何と今日のドライバーは昨年もお世話になった笵さん。偶然の再会に吃驚。

先月開通したばかりという猫空纜車に乗車、ロープーウェイというより、よくスキー場で見かけるゴンドラ。フランス製だそうだがエアコンも扇風機もなく蒸し風呂状態、夏場はお世辞にも快適とは云えない。フランスがスキー場用のが余ったのを、売りつけたんじゃんないだろうか、疑いたくなる。

動物園駅で乗車し、かなりの急勾配もあって少々スリリングな旅は、終点・猫空の手前、指南宮駅で途中下車。

2007年8月29日水曜日

台湾式按摩


夕食満喫のあとは、林森北路の年中無休24時間営業の豪門世家理容名店へ。
台湾名物「足踏みマッサージ」は、とりあえず毎度のおきまり。決して若いとは言い難いマッサージ嬢は、少々乱暴だが、これがくせになる。
足裏マッサージ(別にそれらしい白衣姿の男性が担当する)、足の角質削り(山のように削った角質を見せてくれる)、耳掃除(額帯鏡つけた方がライト持参でやってくる)をオプションで追加。
二時間たっぷりと、痛気持ちいい極楽気分。
だが、元々施術者の技量に差があったものの、ここ数年は全体的にやや雑になったきた。利用者は日本人が多いが、その口コミ情報も賛否両論というよりも批判が目立つようだ。

天香楼 絶賛



中国八大料理とは、魯菜 (山東料理)、川菜(四川料理)、粤菜(広東料理)、閩菜 (福建料理)、
蘇菜 (江蘇料理)、浙菜 (浙江料理)、湘菜 (湖南料理)、徽菜 (安徽料理)。
そのうち浙江料理の代表が、杭州料理だ。日本ではあまりなじみがないが、淡白、香り高さ、歯ざわりのよさ、若い柔らかさ、爽やかさ、旨みを特徴とし、広東料理の様な華やかさや、四川料理のような刺激性とは一線を画している。
その杭州料理を掲げるレストランが、亜都麗緻大飯店(THE LANDIS TAIPEI)の天香楼。
現時点で私にとって、最高のチャイニーズレストランと評す。
既に、5回は訪れており、ここでの食事が台北滞在の目的でもあり、必ず旅行社を通じて予約を入れることにしている。

今晩はほぼ満席状態。日本語メニューを見ながら、しばし熟考。今回ははりこんで、2600台湾元のコースを選択した。


一皿目は、何故か蟹の器に入ったむきエビの炒め物。杭州名産の龍井茶と炒める龍井蝦仁が名物だが、そのバージョンアップタイプ。絶妙の塩味がたまらない。


二皿目は牛ヒレ肉ステーキ干し鮑添え。これは絶妙の火加減で、肉も貝も柔らかい。


三皿目は、フカヒレのスープ。実に上品な上湯に云う事無し。


四皿目は、これも杭州料理でよく出される田鰻の炒め物。見た目以上にさっぱりとした味付けだが、旨味は十分。


五皿目は、白身魚の甘酢あんかけ。ほのかな酸味が爽やかな一品。
さすがに、腹いっぱいになってきた。



六皿目はお食事、炒飯の豚足添え。
連れ合いはギブアップしたが、これがまた美味い!!



七皿目にフルーツ。



八皿目はデザートだが、甘すぎるのと満腹で、途中棄権を余儀なくされた。

天香楼で食事のできる幸せにひたすら感謝。