夕方、丸の内から数寄屋橋へ。
所用のあとで、蒸し暑さと空腹に耐えかねた。
「もしいっぱいで入れなかったり、お盆休みなら、あきらめて帰ろう」と一か八かで一駅歩いて
行ってみれば。
ちょうど相席にもぐり込めた。
ここでは下手な賞賛を無用とする至極の生麦酒が普通に供される。
だがあえてその禁を犯せば、
たおやかで繊細な泡沫を纏った麦酒は凛として美しい。
それがテーブルに置かれた瞬間、泡沫が一筋の滴となってグラスをつたいコースターを濡ら す、その様はさらに美しく渇き誘う。
果たしてそのグラスを口唇に運べば、あの泡沫は瞬く間もなく咽頭で消滅し冷涼で香しい黄金色の液体となって食道をまさに滑り降りる。
その刹那、仄かな苦みが鼻腔に立ち上るのだ。
五臓六腑が沁み込む麦酒に魅了されると、止まらない。
合間に、英国人御用達のバスペールエールをはさんで胃腑を落ち着かせてペースダウンをはかるのだが、有効か否かは・・
つまみは、店先に鎮座しその偉容を誇る「生ホワイトアスパラ」をはずすわけにはいかない。この時期これをはずす輩とは一生涯飲み友達にはなれない。
さらに名物の「メンチカツ」、さらに今晩はなんと「新子のフライ」という贅沢な一品。
二駅歩いて、アルコール分のカロリー消費・・できただろうか??
0 件のコメント:
コメントを投稿