4月19日、松任谷由実コンサートツアー大宮公演。
幕開けは、
強くなる もっと強くなれば 失くさずにいられる
つらくても きっとあとになれば 美しく思える
(「ひとつの恋が終わるとき」)
ラブソングが応援歌に聴こえた。
パワフルにステージは進み、
震災後にツアー開始を逡巡したことを吐露し、その上で
「走り続ける」と宣言したユーミン。
心に耳をあてて
途切れそうな声を じっときいているの
あなたがどこにいても
戻る場所は ここにあると
どんなに時が 移り変わってもいっても
やさしいうでを 離さない
(「ダンスのように抱き寄せたい」)
バラードは鎮魂歌に聴こえた。
ラストアンコールは
「海を見ていた午後」
頭に浮かんだ映像は、TVで見せられた破壊の波でではなく、
穏やかにすべてを包み込む凪だった。
感動は悲嘆と焦燥に変わった。
だがユーミンの2時間が、凍り付いた何かを溶かしてくれた。
ユーミンに感謝。
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