2007年7月11日水曜日

追憶のヴァンセーヌ


都内に出かけた連れ合いが洋風惣菜を数点仕入れてきた。ある日の夕食はそれが並んだ。ついついワインもすすむ。
渋谷にかつてヴァンセーヌというビストロがあった。さほど広くはないが、清潔で明るい店内は居心地よく、フランス帰りの酒井一之シェフの気取らず正統なフランス料理が素晴らしかった。フリュート型のシャンパングラスで供された伊勢エビのコンソメスープのエスプリに感動し、ロックフォール風味のソースでいただく鹿肉のステーキの初体験の味に唸り、鴨胸肉のソティのあとで出された骨付き腿肉のグリルの量に驚き、何度となく驚嘆と歓喜にみちた至福の時間を過ごしたことだろうか。
今、ヴァンセーヌはないが、なんと池袋ショッピングパーク(ISP)でその料理のいくつかが手に入る。それを肴に、追憶のビストロ ヴァンセーヌに乾杯 二本目のワインがあいてしまった。

0 件のコメント: