2007年7月15日日曜日

絶品 「目白 太古八」



13日夜は、目白「太古八」で会食。このお店、今回会食のお相手の行きつけだそうで小生は初見参。目白駅からもほど近く目白通りから一本入った目立たないところにあるが、凄い、とてつもないハイレベル。
 いわゆる創作和食というのかも知れないが、正統真正な会席料理をはずさない、繊細な食材の特徴を見事に活かし、しっかりとした味わいに昇華させている。
今晩のような会合は、話が中心になってしまうので料理の味は大方記憶が薄くなるのだが、ここは違う。鮮烈だ。 
まず最初の出された麦茶から、もうただものではない。控えめな香ばしさと爽やかな香り、美味い。
やがてメンバーが揃い、うすはりのグラスで出される生ビールが喉を潤す。
「水なす」といって供されただろうか、出し汁をふくませた茄子、添えられた赤胡椒がほのかなアクセントとなって印象的。
 苦味という味覚が好ましいものだと実感させる稚鮎と口直しになる手長海老の揚げ物。
 敢えて山葵を醤油に溶いて上からかけるように奨められた本鮪の刺身、成る程脂が鮮烈な山葵の香りで切れていく。
 広島太田川産の鮎の塩焼きは当然頭からガブリとやる。
 眩しいほどオレンジ色に輝く利尻雲丹のゼリーよせ冬瓜添えは上品な薄味でほっとさせる。
 オックステールシチューとのチョイスに迷いながら選んだ名古屋コーチンのもつ煮、雑味のない味に観劇して一気に。
  デザートに出されたスモモ、ブルーベリー、そして飾りのように添えられた超ミニトマトのどれが、しっかりとした味でご立派。大満足だった。


おそらく、昨今いただいた和食のなかでは、間違いなく一二を争う美味さだった。

0 件のコメント: