2007年7月18日水曜日

タンカレーNo.10

日曜日の夜は久しぶりにホテルにいた。夕食後はバーで一杯。カウンター越しに、いつものように「ドライ・マティーニを」と注文。すると「ジンのご指定はございますか?」と尋ねられた。この問はたまにあるが、いつも答えは決まっている。「こちらのスタンダードで結構です」と言おうとすると、一瞬早く「タンカレーNO.10というのがあるんですが、いかがでしょか?」「えっ、ナンバー・・テン・・? じゃそれで」。ついつい悪戯心に灯がついた。
マティーニはドライが真髄、だからジンはドライ中のドライ、タンカレーだ、と。一杯目のマティーニに満足できないと、「ジンはタンカレーにしてもう一杯」と注文していた生意気盛りの頃もあった。
今はバーテンダーとの邂逅を楽しみ、その技を知るためにジンは指定せず二杯目も注文しない。
目の前に取り出されたタンカレーNO.10は、今までのタンカレーの無骨なイメージのボトルとは全く違って、洗練されたスマートなデザイン。
そして、それでできあがったマティーニは、ドライだがことなくソフトな華やかな、初体験の味わい
もう少し味わったくて、「さっきのNO.10でジントニックを」と二杯目を注文。
初夏の夜、新たな出会いにごきげん。

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