2007年8月26日日曜日

ルイ・ロデレール


夏の暑い日の夕方は、シャンパーニュが恋しい。
だが、そんな贅沢にいつもありつけるわけではない。
だから今晩のように、いただきものの一本を開ける幸せを神に感謝。
酸味より豊富な果実味を感じるルイ・ロデレールは、かつてのロシア皇帝に寵愛されたシャンパーニュとして有名。
19世紀半ばからロシア宮廷にシャンパーニュを納めていたルイ・ロデレール社に、1876年のある日、ときのロシア皇帝アレクサンドル2世からひとつの要望が伝えられた。
「朕の食卓に供されるシャンパーニュは下々が購入できるものとはまったく違うものにせよ。すなわち、瓶はクリスタルであること。また、ナプキンで覆ってサーヴするときナプキンから出るボトルの首の部分は半透明にして、それだけで朕のシャンパーニュと分かるようにせよ」
この要求に従って生まれたのが、ルイ・ロデレールの銘品クリスタルだという。
今宵は、滅亡したロシア帝国の栄華を思って乾杯

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