2007年8月11日土曜日

美酒に酔いしれる夜



暑いまさに猛暑だ。
昨日あたりから、キリリと冷えて日本酒が飲みたくなった。
第1候補はやはり居酒屋「N」、お盆休みでは無いだろうかと不安だったが、「夜は通常営業です」と、心強い。
緊急招集に応じてくれた飲み仲間二人と17時過ぎから開始。
日本酒の品揃えなら屈指と云って良いところだが、まず一杯目はやはり「十四代」。この酒の感動はいつも変わらない。
 今や最も手に入りにくい酒となった「十四代」、最初に口含んだときに、まず自分の清酒に対するイメージの貧困さに打ちのめされる。何という鮮烈な芳醇さ、たとえようもない艶やかな旨味、それはまるで囁くように全身を駆けめぐり、しかし確実に印象として刻まれたいく。
 「俺は清酒で天下を取る。お前は焼酎で天下を取れ。」そう言ったという当時東京農大醸造学科の学生だった高木顯統氏は、その後25歳の時に故郷山形県村山市で無名の酒蔵の十五代目として酒造りを始めた。杜氏の引退という事態を受け現場経験無しに、造りたい酒のイメージだけで、多く人の手と知恵を借りて醸したのが、この銘酒「十四代」だ。理想に向かって折れず、真摯につくる、その姿勢は裏切られなかった。ちなみ、高木青年が「天下を取れ」と言った相手は西陽一郎氏、鹿児島件日置市の西酒造を継ぎ、「富乃宝山」、「吉兆宝山」を生み出した。物づくりに情熱を傾けるすべての人に乾杯。彼らの思いが報われる日を祈って
さて、二杯目は「醸し人 九平次」-平成9年に彗星のごとく登場して瞬く間に日本酒界を席巻した「平成の奇跡」-をいただく。香り高く、しっかりとした旨味があり、後キレが良い。絶妙のバランスを見事に維持している。
いつものように、少々飲み過ぎたが、満足。
 
惜しむらくは、肴のメニューが変わり、これはと思うものが無くなった。スタッフの日本酒についての知識も明らかにレベルダウン高いクオリティーの継続はどこでも困難なようだ

二次会は市内居酒屋「T」にて、仲間一名増員。
後半、寝てました

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