2007年8月9日木曜日

「ロマンス」


新宿紀伊国屋ホールの椅子の座り心地は良くない。(デブには)狭いし、クッションが悪くて長時間の鑑賞には耐えられない。急ごしらえの劇場を除けば、座り心地の悪さでは下北沢本多劇場と双璧をなす。
だが、三軒茶屋世田パブリックセンターの二階席も、窮屈さと座り心地の悪さでは、これらに並ぶだろう。急勾配の階段教室状に作られた席は、確かに舞台を見渡すとき死角がない、が座面も高く背もたれがほぼ直角では疲れる。これで1階フロア席と同じS席料金は、納得いかない。
 
 早めの夕食後は、本日二つ目の観劇、こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」(作・井上ひさし、演出・栗山民也)鑑賞の為に三軒茶屋へ。余談だが、芝居を見に行く小屋としては三軒茶屋は最遠方、渋谷から東急田園都市線に乗ると、もはや我がテリトリー外。それでも出かけていくのは、今回 大竹しのぶ、松たか子の共演、段田安則、 生瀬勝久、木場勝己ら芝居巧者に、ミュージカル界の貴公子・井上芳雄が加わるキャスティングに惹かれて。最初に狙った公演日はとれず、抽選でやっとチケットを確保できたのが、今日。
芝居は偉大なる劇作家アントン・チェーホフの一生が題材。チェーホフを男優陣が年代別に次々と演じていく、妹マリア・チェーホワに松たか子、妻オリガ・クニッペルを大竹しのぶ。実はヴォードビル(おそらく笑劇仕立てという意に解すべきだろう)を愛し、自らの戯曲もヴォードビルだという。うーーん、難しい。あの名作「かもめ」、「ワーニャおじさん」「三人姉妹」「桜の園」が、笑劇??とは、かえって解釈が難解だ。
芝居そのものは、表現力豊かな役者陣のおかげで楽しませてもらった

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