2007年8月29日水曜日

蒋中正彫像哀愁







資料館前脇には、広大な慈湖紀念彫塑公園がある。

蒋経国没後、副総統だった李登輝が総統に昇格したが、これは台湾政治史上画期的な出来事だった。1949年蒋介石・国民政府と共に台湾に移住したきた外省人でははない、本省人初の総統誕生だったからだ。やがて、国民党政権そのものが倒れ、民進党・陳水扁政権が成立する。
蒋介石に対する個人崇拝は否定され、中正(蒋介石の名)国際空港も、桃園国際空港と改名された。台北の壮麗な中正記念堂でも衛兵交替が廃止され、巨大な蒋介石雑煮はシャッターが下ろされたと、ガイドの陳さんが云う。
台湾各地にあった銅像も撤去されたが、それらの多くがここに集められた。広い園内に蒋介石像だらけ。壮観と云えば壮観。しかし、それらは何故か哀愁を感じさせもする。

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